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LGBTQコミュニティスペースとは?鳥取市で月1回開催される「らしく」を大切にする場所
LGBTQコミュニティスペースという「居場所」が鳥取市中央人権福祉センターによって月に1回開かれています。
LGBTQ、またはLGBTQ+とも呼ばれる「様々な性のあり方」は長い歴史を持ち、文化であったり病気と解釈されたりした時期もありました。
2010年頃を期に一気に認知度が上がり、国内では2023年広島G7サミットに合わせ「LGBTQ理解増進法案」も成立しています。
一方で個人個人に対する理解の遅れや、当事者の方の孤立という解消されない問題も多くあります。今回は、鳥取市内で「押し付けられる性ではなく自分らしく過ごしたい」と悩む方のためのコミュニティスペースについて紹介します。
目次
自分の性を「決めたくない、分からない」人のための居場所
LGBTQコミュニティスペースは、毎月第3土曜日に開かれているフリースペースのようなスポットです。
守らなくてはならないルールもありますが、基本的に過ごし方は自由。一人で読書したい、ゲームをしたい、誰かとお話がしたい、相談したいことがある、様々な理由で参加することができます。
設備は、セルフカフェ、くつろぎコーナー、インターネットコーナー、図書コーナー等があります。開催場所は、参加申込を行った後通知されるようです。
「話をするのが苦手・・・」「自分らしくいれる居場所がほしい・・」そういった方ももちろんOK
一人でくつろぐ時間にするもよし、リラックスをして読書するもよし。人と話すのが苦手、という方も、無理に周りに合わせようとする必要はなく、自分らしく過ごせる空間になっています。
コミュニティスペース参加方法と当日の過ごし方
LGBTQコミュニティスペースの利用は、鳥取市のホームページから参加申し込みができます。
参加当日の流れです。
- スペース利用について説明を受ける
- グランドルールの確認をする
- スペースで呼んでほしい名前、ニックネームの紹介と自己紹介をする
- フリータイム
ニックネームについては、すぐ覚えてもらえるように名札を自作するようです。利用者同士で楽しめる催し物を準備している月もあるそうですが、基本的には上記以外にスケジュールは無く、上の見出しで説明したように自分のペースで過ごせるシステムになっています。
「グランドルール」について
LGBTQコミュニティスペースには、利用者同士がお互いに安心して利用できるよう、グランドルールが定められています。
「自分のセクシュアリティについて無理に話さなくてもいい」「話したくないことは話さなくてもいい、辛くなったらNOといってもいい」など、8つのルールが決められています。
参加する方は、このグランドルールにあらかじめ目を通しておくといいでしょう。
グランドルールはこちらから確認できます。(出典:鳥取市ホームページ)
「らしさ」に決まりはない。「自分らしく居られる場所」を見つけよう
鳥取市のLGBTQコミュニティスペースについて紹介しました。
自分の心の性別や身体の性別に対する受け止め方が分からない、自分は本当はどうしたいのか分からないと悩む方も多いはず。
だからこそ、安心して自分自身について話す、表現する場所が必要とされています。LGBTQのシンボルカラーは虹色ですが、本当の意味は「グラデーション」です。はっきりとした差、違い、決まりはない、緩やかに変化してその人だけのカラーとなっている。
それが当たり前の社会になること。コミュニティスペース事業は鳥取市におけるその一歩と言えるのかも知れませんね。